漢字
漢字は明らかに日本語を難しくしている要素の一つである。
(同時に面白くもしているのであるが)
全く異なる言語である中国語から文字を拝借して、
日本語の表記に使用しようという難しい試みに端を発して、
その後の長い歴史のなかで、
日本語の表記は時代時代の事情をその中に盛り込んで、
難しく難しく発達してきた。
ひらがな・カタカナ・漢字と文字が3種類もあって、
それ全てを使いこなさなければ文章が書けないうえに、
驚くのはその漢字の数だ。
現在では、約2000字の漢字が常用漢字として整理されているが、
漢字自体は正確に何字存在するのか分からないくらい存在していて、
その数、約5万字くらいかといわれている。
はい!!
整理されても約2000字ですよ。
外国人日本語学習者の負担を考えてみてください。
文字なんて数ある学習項目のうちの一つに過ぎないのに、
その文字だけで2000字を覚えるなんて、
マニアでなければやってられませんね。
まあ、実際にはそんなに覚えなくてもなんとかなりますが。
というか、日本人でも手に負えてないですよね。
2000字!
しかし、いろいろ考えてきたんですが、
日本語から漢字をなくすなんてことはやっぱりとても難しいんですね。
日本語は漢字と共に発展してきた歴史が長いので、
漢字がなくなると不便なことが沢山出てきます。
単純に文が長くなったり、
同音異義語の区別がつかなくなったり、
視認性が格段に落ちることになるでしょう。
それに、なんだかんだいって、漢字が好きって人もいるだろうし、
そうでない人だって、漢字にそれなりに愛着があるはずです。
ところが
最近、
日本語から漢字をなくせる方法があることに気がついてしまいました!!
もちろんそんな大変化は一朝一夕には起こせませんが、
今日の社会の流れからみると、数百年後には起こってもおかしくない変化だと思います。
それつまり、
漢字の代わりにカタカナを使うのです。
漢字の代わりに和製英語を使うのです。
最近の日本語における
英単語の使用って目を見張るものがあると思いません。
例えば
ルー大芝とかはその流れの先駆者かもしれません。
日本語の中に、普通にカタカナ語として使用される英単語が、
どんどんどんどん増えていると思います。
テレビでも雑誌でも新聞でも。
私なんか、最近テレビを見てると、
「へえー最近はこの英単語も、日本語として通じるんだ/日本語として使っちゃうんだ」
と思うことが多々あります。
そのうちに、
慣用句とか
ことわざとか、
比喩的表現なんかも、
英語のものを使うのが一般的になる
ということはおおいに考えられます。
そうしたら、
今まで漢字を使用していた部分をカタカナが乗っ取るという変化が起こるのです。
または、誰かが本気で漢字をなくしたいと思ったら、
そういった変化を起こすことは可能なのです。
メディアの力を使えば、
英単語を日本語として通用するくらいまで
普及させ浸透させるには、そんなに時間はかかりません。
それでも完全に漢字がなくなるとはやっぱり思えませんが、
漢字が担っていた役割の半分以上をカタカナが担う日がくるかもしれません。
それだけです。
だからどうしたってことはありません。
ただ思いついただけです。
ただちょっと大予言ぶってみたかっただけです。
言語ってやつは生き物です。
今後どんな変化をしたとしても面白いです。
私はやっぱり言語が好きです。