永遠の出口

勧められて、
「永遠の出口」を読んだ。
読み終わってから、
妙に
せつないような
はかないような
気持ちになって
しんみりしてしまった。


ヒロイン「紀子」の小学3年から高校3年までの9年間を描いたストーリー。
全体が9つの章に分かれていて、時系列で9つのドラマが展開される。
それぞれの構成・人物描写・表現が絶妙で、するするっとすぐ読めてしまうのだけど、
読み進めていくうちに、心に響く箇所を何度となく通過して、
それが、気づかないうちに少しずつ心に蓄積していったみたい。


「読後に、なんかずっしりくる・・・」
って言ったら、妹が
「それは本当にいい本なんじゃない!?」
って言った。


まあそうか。


でも、
「人生って・・・?」
なんて考え始めて、
諸行無常を感じても、あまり生産的じゃないよなー。
そう考えると、なんのためにこういう本を読むのだろう・・・
っっと思いつつも
でも、やっぱりいい本なんだろうな。
入り込めるから。


「あの紀子が・・・」
「こうなるのー?!」
という
思い返せばちょっと意外な展開が、
なんともリアルで巧みに描かれている。


興味があったら読んでみて欲しい本。