一皮むけた私

今日は人生初の偉業を成し遂げた。


ななななんと、知らない人の話に割り込んだんです。
スタバで。


だってね、
1人でスタバに行きました。
結構すいてて、隣の席にはだれもいませんでしたが、
テーブル一つあけて隣の席に
欧米系の男の人と日本人の若い女の子が座っていました。
2人がどういう関係かは知りません。
楽しそうに笑って話していました。


別に聞き耳を立てていたわけではありません。
でも聞こえちゃったんです。


男の人は女の子に色々質問。
「これは日本語でなんていうの?」
「〜はどういう意味?」
女の人は笑いながらかなり適当な感じで答えていて、
ちゃんとしたレッスンってわけじゃなさそうでした。


ホントに別に聞こうとはしてませんが、
なんか話題的に気になっちゃって、すごい聞こえてくるんです。
それで、そのうち男の人が、
「あります。います。」は理解してるけど、
「あるんです。いるんです。」っていうのをよく聞く。それはなんなの?
と言い出しました。


女の人は返答に困り、
いい加減なことを言い始めちゃいました。


で、私の心の葛藤が始まりました。


私は日本語を教えることが生きがいな人間ですよ。
「教えてあげたい。教えてあげたい。」
と使命感のようなものがフツフツと沸き起こり収まらず、
一方でシャイな常識人の一面が、
「でも、2人で仲良く話しているところに割り込んで、そんなのありがた迷惑かもよ。」
「それにあの女の子の顔をつぶすことになるかも」
などと躊躇する。
なにより、そんな知らない人の会話にわって入った経験なんてないですし。
ああ生殺し。


でもそしたら、彼の疑問はエスカレートしていって、
辞書とか引っ張り出し始めました。


私はバクバクの心臓に押しつぶされそうなりながら、
そのテーブルまでいったさ。
声かけちゃったさ。
「すみません。」
「じゃまして悪いんだけど、私日本語の教師やってるもので・・・」
って。
で説明して、
「お邪魔しました。じゃ。」
っと逃げ帰ってきました。


あのときの2人の驚いた顔。
脳裏に焼きついています。
ありがとうっていってくれたけど。
本当にはずかしかった。
でも、私、よくやったと思う。


コレまで、こういうときに勇気が出せなくて、
なんとなく常識に縛られて後から後悔したことが何度かあるから。
ああ、教えてあげればよかったって。
「あのひと間違えてる!」
「あのひとスカートめくれてる」
「あのひと服裏返しだ」
とか他人を眺めながら、教えてあげたいけど、
そのうち気付くかもしれないし余計なお世話かもとしり込みして、結局何もしなかったこととかあるんだ。


だから、今回の件、私にとって進歩だと思う。
もし彼らが迷惑してたらごめんなさいだけど、
私は少なくとも後悔しなくてすんだ。


はずかしかったけど、行動した。


そんな私は今日も面白い本に出会っちゃった。
面白くて買っちゃった。
まだ、読み終わってないけど。
おすすめ。

脳を天才にする! 勉強法必勝バイブル (講談社BIZ)

脳を天才にする! 勉強法必勝バイブル (講談社BIZ)

この本、個人的には本当に面白い。
もちろん、自分の勉強のためにもいい本だけど、
それよりも、教育者としてとても参考になる。
この本には、これまでの私の教育法についての持論をうらずけるような内容が科学的に書かれているし、
これから指導法を考えるにあったっても大いに参考にできる。
とりあえず、教師はみんな読むべし。